教育プログラム

講義概要
実習概要
修了要件
教育プログラム修了者


CO2資源化の基盤技術創出において、最先端で、国際的にも活躍できる人材を育成するためには、個別のディシプリンだけでなく、光合成活性向上の改変原理から、植物におけるバイオマス高生産・構造制御を可能にする遺伝子操作技術、さらには、得られたバイオマスから多様なバイオベース製品生産に結びつける技術までの総合的な理解が求められる。NC-CARPでは、理・農・工各分野の世界的なバイオマス研究者が共同して若手研究者・大学院生を教育することで、CO2資源化の総合的な知識を身につけた革新的な研究者の養成を目指す。

大学院教育
東京大学(バイオマス植物育種)と神戸大学(バイオマス利活用)を二つの教育拠点とし、大学院教育ネットワークの実績のある奈良先端科学技術大学院大学を補助的な教育拠点として教育プログラムを展開する。所定の単位を取ったものには、NC-CARPコース修了の認定書を与える。


大学院博士後期課程を対象とした教育プログラム

科目名・シラバス 担当教員 概要
講義   *オンデマンド講義サイトは こちら
バイオマス育種学講義群
1. 光合成概論 皆川純(基生研)、
坂本亘(岡山大)
植物の生産性向上の基礎となる光合成について全体像を学ぶ(平成24年夏開講)。
2. バイオマスエネルギートレードオフ論 横田明穂(奈良先端大) 如何にしてシンク・ソース間のバランスを持ち光合成効率の最適化・シンク機能の強化をし、植物の生産性を上げるかを議論する(平成25年夏開講)。
3. 作物バイオマス生産とC/N経済 牧野周(東北大) 植物のC/Nバランスと植物の生産性の関連を紹介する(平成26年夏開講)。
4. バイオテクノロジー概論 江面浩、渡邉和男
(筑波大)
GM植物の育成に関する現状を紹介するとともに、バイオセイフティーの観点で如何なる点が問題になりうるかについて学ぶ(平成25年冬開講)。
5. 草本バイオマス論 北野英己、佐塚隆志、
平野恒(名古屋大)
従来の育種及びゲノム育種に関して、草本植物に焦点を当てて学ぶ(平成27年冬開講)。
6. 木質バイオマス科学 出村拓(奈良先端大)、
五十嵐圭日子(東大)
木質バイオマスの向上へ向けた実際のアプローチについて学ぶ(平成27年夏開講)。
7. バイオマス環境適応論 藤原徹(東大) 不良土壌でも、生育可能な植物を如何にして作成するかを紹介する(平成24年冬開講)。
8. 国際バイオマス育種論 久野裕(岡山大) 品種改良の基礎となる植物遺伝資源の利用、植物育種法などを解説し、昨今バイオマス作物に利用されている分子育種学・育種工学的手法を紹介する(平成26年冬開講)。
9. 最先端CO2資源化論 (オムニバス) 今後のCO2資源化へ向けたアプローチについて学ぶ(平成24年夏開講)。
10. 最先端バイオマス開発論 (オムニバス) NC-CARPプロジェクトの成果について学ぶとともに将来の方向性を考える。
バイオマス利活用学講義群
1. バイオリファイナリー概論 近藤昭彦、吉田健一
(神戸大)
植物バイオマスから、さまざまな化成品を生産するバイオリファイナリー技術の基礎と実現に向けたポイントを学ぶ(平成24年夏開講)。
2. 微生物発酵プロセス論 荻野千秋、川口秀夫
(神戸大)
植物バイオマス利活用の鍵となる、微生物発酵プロセスの基礎とその応用について学ぶ(平成24年冬開講)。
3. 代謝工学論 松田史生(大阪大) 微生物、植物の代謝経路を解析し、改変していくための代謝工学について学ぶ(平成25年夏開講)。
4. バイオマス素材論 西野孝(神戸大) セルロース、ナノファイバーなど植物素材の材料としての利活用法について学ぶ(平成25年冬開講)。
5. バイオマス品質評価論 荻野千秋(神戸大)、
馬場健史(大阪大)
様々なバイオマス利活用技術及びバイオマスの品質評価方法について学ぶ(平成26年冬開講)。
6. バイオマス製品化プロセス論 阿部英喜(理研) バイオプロダクトの製品化プロセスについて学ぶ(平成27年冬開講)。
7. バイオマス市場論1 山根精一郎(日本モンサント) 今後のバイオマス事業の展開にあたって、重要な案件を学ぶとともに、国内関連産業の可能性及びグローバル化する市場実態について学ぶ(平成27年夏開講)。
バイオマス市場論2 田中良和(サントリーグローバルイノベーションセンター)
8. 国際バイオリファイナリー特論1 Assoc.Prof. Jong-In Han(KAIST) (1) Pretreatment of lignocellulosic biomass(平成26年夏開講)
国際バイオリファイナリー特論2 Joint Prof. Chieh-Chen Huang(NCHU) (2) Biomimic process for biofuels production: from microbiome to functional consortia and toward designer bugs(平成26年夏開講)
国際バイオリファイナリー特論3 Assoc.Prof. Jong-In Han(KAIST),
Joint Prof. Chieh-Chen Huang(NCHU),
楢本悟史(東大)、
川口秀夫(神戸大)、
齋藤洋太郎(奈良先端大)
9. 最先端バイオマス転換論 (オムニバス) NC-CARP各拠点の研究進捗状況ならびに最先端のバイオマス転換技術について学ぶ。
10. 最先端バイオマスプロセス論 (オムニバス) バイオマス利活用に際しての最先端のバイオマス転換プロセスにてついて学ぶ。
実習
バイオマス育種学実習群
1. 遺伝子組換え植物作出実習 鎌田博、江面浩、
渡邉和男、伊澤かんな、
耳田直純(筑波大)
実際にアグロバクテリアを用いて形質転換する作業を学ぶ(平成25年冬開講)。
2. 木質バイオマス組織検定実習 出村拓、岩野恵、
齋藤洋太郎、岩川秀和、
中野仁美(奈良先端大)
植物バイオマスの主成分である細胞壁を観察(蛍光顕微鏡・電子顕微鏡)する。また、様々な細胞壁成分を定量する(平成25年夏開講)。
3. 生態学実習 舘野正樹、澤上航一郎、
宮下彩奈(東大)
野外で実際に植物が行う光合成と、それをもとにした森林のダイナミクスを学ぶ(平成27年夏開講)。
4. 草本バイオマスフィールド実習 北野英己、佐塚隆志、
平野恒(名古屋大)
名古屋大学の圃場にて遺伝子組換え植物・様々な品種間の形質評価実習を行う(平成26年夏開講)。
5. 最先端バイオマス計測実習 福田裕穂、藤原徹、
小八重善裕、楢本悟史
(東大)
バイオマス関連の研究に役立つ最先端機器の利用方法を実際に学ぶ(セルソーター・超解像顕微鏡・炭素安定同位体トレース実験・ICP-MS実験・NMRメタボロミクス)(平成24年冬開講)。
6. 最先端光合成計測実習 鹿内利治、遠藤剛、
伊福健太郎、荒木良一
(京大)
最先端の光合成活性測定技術を学ぶ(平成26年冬開講)。
バイオマス利活用学実習群
1. LCA演習 美濃輪智朗(産総研)、
渕上智子(東大)
バイオマス利活用研究の土台となるライフサイクルアセスメント(LCA)の基礎を学び、実際に活用する(平成24年夏開講)。
2. バイオマス利活用実習 近藤昭彦(神戸大) 参加学生が持参したバイオマス植物の糖化実験を行い、バイオマスとしての特性を評価する。神戸大学で実施する(平成27年冬開講)。
3. バイオマス変換実習 高谷直樹、老沼研一
(筑波大)
放線菌を利用して、実際に有用化合物の生産実験を行う(平成25年冬開講)。
4. バイオマス品質検定実習 近藤昭彦、荻野千秋、
川口秀夫、寺村浩
(神戸大)
さまざまなバイオマスを用いて前処理と酵素糖化を行い、得られた酵素糖化液の組成を解析する(平成26年冬開講)。
5. リーダー養成実習
特別実習
1. 企業インターンシップ
2. 海外圃場実習
(平成24年度)
坂本亘(岡山大)、
楢本悟史(東大)
海外におけるバイオマス植物の栽培事情を理解するため、現地での栽培を体験するとともに、栽培事情や問題点、研究における今後の課題を理解し、バイオマス育種・利活用研究に役立てる。
海外圃場実習
(平成25年度)
藤原徹(東大)、
齋藤洋太郎(奈良先端大)
海外圃場実習
(平成26年度)
関原明、内海好規
(理研)、
齊藤知恵子(東大)
海外圃場実習
(平成27年度)
藤原徹、楢本悟史
(東大)
3. 共同研究実習

【修了要件】 以下すべてを取得すること
バイオマス育種学講義群から3単位以上
バイオマス利活用学講義群から3単位以上
バイオマス育種学実習群から2単位以上
バイオマス利活用学実習群から2単位以上
特別実習から1単位以上

講義 1単位:60分×4回
実習 1単位:60分×6回(ただし自主学習も含む)
特別実習(特別実習を受けるためには、講義と実習を合わせて5単位以上を取っていること)
企業インターンシップ 1単位:1-3ヶ月
海外圃場実習 1単位:1-2週間
共同研究実習 1単位:1ヶ月以上


【教育プログラム修了者】(順不同、所属は修了時)

平成25年度修了
1 溝上 祐介 東京大学 大学院理学系研究科生物科学専攻
2 Reynante L. Ordonio 名古屋大学 大学院生命農学研究科
3 江口 雅丈 東北大学 大学院農学研究科応用生命科学専攻
4 延田 紘治 神戸大学 大学院工学研究科応用化学専攻
平成26年度修了
5 小田 紘士郎 東京大学 大学院農学生命学研究科応用生命化学専攻
6 Peter Kamau 岡山大学 大学院環境生命科学研究科
7 田村 泰造 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科
平成27年度修了
8 寺田 志織 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科
9 加藤 弘樹 基礎生物学研究所(総合研究大学院大学 生命科学研究科基礎生物学専攻)
10 小西 範幸 東北大学 大学院農学研究科応用生命科学専攻
11 Jerome Amoah 神戸大学 大学院工学研究科応用化学専攻
12 森田 隆太郎 神戸大学 大学院農学研究科資源生命科学専攻
13 片山 博文 東京大学 大学院理学系研究科生物科学専攻
14 毛利 佳弘 東京大学 大学院農学生命学研究科応用生命工学専攻
15 横山 諒 京都大学 理学研究科生物科学専攻
16 大谷 卓人 京都大学 理学研究科生物科学専攻
17 番場 崇弘 神戸大学 大学院工学研究科応用化学専攻